明治謎解きアトラクション「江戸川乱歩の不完全な事件帖~十二面相からの予告状」にチャレンジしています。
せっかくなので謎解きのモチーフである江戸川乱歩の作品を読んでみよう!
ということで、今回は『大金塊』を読みました。
明治村の謎解き「Scoop00 黄金の塊」の原案にあたる作品です。
謎解きの内容を思い出しながら、『大金塊』の感想を書いています。
江戸川乱歩『大金塊』と明治村の謎解き『黄金の塊』について
江戸川乱歩の『大金塊』は、明治村の謎解き(2023年)「江戸川乱歩の不完全な事件帖~十二面相からの予告状」の『Scoop00太郎少年探偵団 黄金の塊』の原作モチーフです。
『大金塊』は、小学6年生の宮瀬不二夫くんのおうちに泥棒が入って、暗号文書を盗まれてしまった……どうしよう!?
というところからはじまる、宮瀬家に伝わる「大金塊」を巡る推理と冒険の物語です。
明治村の謎解きも、小学6年生の三宅富士夫くんのおうちから盗まれた暗号文書の半分から、隠されたおたから「黄金の塊」の正体を探していくというおはなしでした。
原作『大金塊』 | 明治村の謎解き『黄金の塊』 |
---|---|
宮瀬不二夫 | 三宅富士夫 |
父:宮瀬鉱造 職業:大きな貿易会社の支配人 |
父:(名前は出てこない) 職業:学校教員 |
明治村の謎解きの感想については、下記記事をご覧ください。
大金塊を読んだ感想
一番面白かったのは、小林少年です。
かわいい(笑)
不二夫少年と入れ替わり、誘拐された後の自力脱出劇の最後で、何故手紙を書くのだ?
しかも自署までして(笑)
あれだけ順調に敵の裏をかいたので、してやったりと思うのは当然で、それを言いたくなる気持ちはよくわかるけどさ。
手紙にしたためて敵に伝えてしまうあたりが、小林少年の少年たる所以のようで、とても微笑ましかった♪
脱出後に明智小五郎に突っ込まれて、手紙を残す必要性のなさに気づいた小林少年。
なんておちゃめさん(笑)
あとは、魔法の長イスが印象深い。
江戸川乱歩であえて椅子が登場すると、どうしても『人間椅子』を思い出します。
だから
「どうせ椅子の中が空洞になっていて、そこに人間を入れて持って帰るのでしょう」
と思っていました。
……その通りだった((((;゚Д゚))))
「もしや三重県のかたではありませんか」
急に身近な名称が出てきたな(笑)
「長島町から8kmほど先の島」
「鬼ガ島」
長島町から8kmの距離ではないし、島でもないけれど、熊野の鬼ヶ城かな?
獅子岩あるし…
などと脳内旅行を楽しむひと時。
後半、少年たちの大冒険に、
「小学6年生、映画張りのアクションシーン!」
やりすぎなのでは(^^;)と思ったり…
宮瀬(父)による巨額の寄付に驚きつつも、
「大判小判を現金化するのも大変だから、国に寄付して現金もらった方が手っ取り早いか」
などと、下賤なことを考えた私でした。
想定していたよりもページ数がありましたが、面白いお話でした!
(短編小説ではないので、ページ数があるのは当然ですけどね(^^;))
最後に、あまり活躍する場面はありませんでしたが、首領が美しい女性というのは、ロマンがあって好きです。
二十面相が出てこなくても、全然OKです!
江戸川乱歩の大金塊は、無料で読める?
私が読んだのは、Amazonのkindle版『江戸川乱歩全集 新日本文学電子大系 (芙蓉文庫)』に収録されている『大金塊』です。(kindle Unlimitedに加入していると0円で読めます)
kindle以外の電子書籍であれば、青空文庫で読むことができます。
江戸川乱歩「大金塊」概要
大金塊 | |
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あらすじ | 骨董品がたくさんある宮瀬家に泥棒が入る。 盗まれたのは骨董品ではなく、暗号文書の半分。 暗号文章は宮瀬家に伝わる大金塊の隠し場所を伝えるものだった。 調査に乗り出した名探偵明智小五郎と盗賊たちの間に繰り広げられる攻防。 そして隠し場所にたどり着いた少年たちを待つ大冒険。 果たして宮瀬家に伝わる大金塊は誰の手に⁉ |
著者 | 江戸川乱歩 |
発行元 | 大日本雄辯會講談社(講談社) |
備考 |
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まとめ
江戸川乱歩の『大金塊』を読んだ感想は、
- 推理というより冒険小説
- 小林少年が面白…可愛かった(笑)
です。
明治村の謎解きの方の『黄金の塊』も、『大金塊』のように二つに分かれた暗号から「黄金の塊」を探していく内容になっています。(暗号が二つに分かれている感は、文章では表現されていますが、解いている時にはまったく感じません(笑))
謎解きの難易度も低いので、明治村お散歩がてら楽しむのにちょうどいい謎解きです。
もしよろしければ、一度チャレンジしてみてくださいね♪
博物館明治村の謎解きについては、下記記事をご覧ください。
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