明治村を散策するのに、明治村に設置してある「コースマップ」を活用してみてはいかがでしょうか?
テーマに沿った明治村のめぐり方が記載されているので、いつもの散策では気づかない明治村を知ることができます。
コースマップの1つである「殖産興業コースマップ」は、殖産興業に関する建物を巡り、当時の技術を知ることのできるルートです。
今回は、殖産興業コースマップのルートとその見どころ。
北口から入村した場合の、「殖産興業コースマップ」の私なりの回り方も併せてご紹介しています。
殖産興業コースマップのルートと見どころ
殖産興業コースマップのルート
殖産興業に関する建物を巡り、当時の技術を学ぶコース。
ある意味マニアック……
明治政府が国家の近代化を進めるために行った諸々の政策のことです。
また明治政府や各藩などが行った新産業の育成を意味することもあります。
またルート内にバス移動できる箇所があります。(徒歩でもOK!)
村営バスを利用する場合は、おとな500円(1日)が必要です。
1丁目4番地 | 【スタート地点】近衛局本部付属舎(ガイダンスセンター) ※ここでコースマップをゲットしてください。 ※村営地図も持っていない場合は、ここで手に入れておきましょう。 |
1丁目12番地 | 鉄道局新橋工場 |
3丁目29番地 | 品川燈台 |
3丁目29番地付近 | 霧砲 |
3丁目30番地 | 菅島灯台付属舎 |
3丁目31番地付近 | 台場鼻潮流信号機 |
3丁目H | <休憩>めん処なごや庵 |
4丁目44番地 | 鉄道寮新橋工場・機械館 |
5丁目64番地 | 菊の世酒蔵 |
明治時代に国家近代化のために行った機械製工業・鉄道整備などに関係する建物を巡るコースです。
明治時代の日本の工業技術やその技術で作ったものを見て回ります。
このコースですと明治村2丁目には立ち寄りませんが、いい感じで明治村内を回れるルートになっています。
殖産興業コースマップの見どころ
鉄道局新橋工場
建物としては、日本製の鉄が使われて建てられた建築物としては初期のもの。(鋳鉄柱に「東京鉄道局鋳造」の銘があります)
ですが一番見てほしいのは、建物内に展示されている「御料車」です!
こちらに展示されているのは、「昭憲皇太后御料車(5号御料車)」です。
車両の中には入れないのですが(2018年に内部が特別公開されて時もありましたが)、内装がすごいのです!(動く皇居ですからね✨)
当時の日本伝統工芸の技術が、これでもかー!!と詰まっています。
5号御料車は、天井を橋本雅邦・川端玉章(明治時代の日本画家)が描いています。家具も豪華。
ちなみに明治天皇御料車である6号御料車が、最も豪華で、蜀江錦・金糸の刺繍・七宝や螺鈿装飾・木象嵌などなど、当時の日本の伝統的な工芸技術の粋が細部にまで施されています。
昔、テレビ番組で詳しい説明を聞いた後に、明治村で御料車を見て、とても感動しました。
当時の職人さんの技術……すごいよ!
品川燈台
日本に現存する最古の洋式灯台です。
フランスの技師ヴェルニーによって設計されています。
なので、てっぺんに乗っている風見の文字がフランス語になっています。
N(北)S(南)E(東)O(西)……よく見る英語表記の風見と違うでしょ♪
私は過去、謎解きで出題されて、はじめて気づきましたよ……(^^;)
霧砲
爆発の大きな音で船舶に陸地があることを知らせました。
品川燈台と菅島燈台付属官舎の間に霧砲が設置されているので、探してみては?
菅島燈台付属官舎
イギリス積のレンガが美しい建物。
建物内は、常設展示「明治の燈台」という燈台の仕組みについて展示されています。
実施に当時の燈台レンズが点灯して回りだすので、まぶしくて、ちょっとびっくりするかも。
台場鼻潮流信号機
潮流の方向や速さを予測し、板の角度で船舶に伝えていた信号機。
このルートの中で一番見つけにくい展示物ではないでしょうか(笑)
3丁目31番地付近の「台場鼻潮流信号機」。
私もこれは謎解きで使われるまで、その存在をスルーしてましたから(^^;)
是非見てくださいね。
「あら、こんなところに……信号!?」
みたいな(笑)
<休憩>めん処 なごや庵
殖産興業とは関係なく、きしめんなど、名古屋名物の食事が楽しめるお店。
ソフトクリームも食べられるのがいい✨
「めん処 なごや庵」については、下記記事をご参照ください。
鉄道寮新橋工場・機械館
\こういった当時の機械がいろいろ展示してある場所です/
重要文化財が展示してあります!
- ゐのくち渦巻ポンプ(2022年重要文化財指定)
- 菊花御紋章付平削盤
- リング精紡機
菊の世酒蔵
当時の酒造りの様子がわかるように、工程順に道具が展示されています。
ちなみに非公開エリアは、明治村の収蔵庫として使われているそうですよ。
村営バスの利用料金はいくら?
殖産興業コースマップには、バスルートも記載されています。
村営バスは、乗り物券を購入すれば1日乗り放題です。
購入した当日であれば、購入した乗り物券を提示することで、何度でも村営バスに乗ることができるので、明治村内の移動が格段に楽になります!
乗り物券 | おとな (中学生以上) |
こども (小学生) |
---|---|---|
村営バス(乗り放題) | 500円 | 300円 |
- 未就学児は無料
北口から入村して「殖産興業コースマップ」を回るならば
ちょっと邪道ですが、1丁目のガイダンスセンターへ「殖産興業コースマップ」を取りにいかないで殖産興業コースマップを回りたいなと思います(^^;)
あと個人的に「殖産興業コースマップ」で見学する建物には、ちょっと華がない気がする……ので、私なら「帝国ホテル中央玄関」を追加しますね。
さらに「殖産興業」というテーマならなら鉄道も入れられるので、SLと市電に乗りましょう!
帰りの移動距離も考えると、村営バスも利用したいので、「のりもの一日券(SL・市電・バス乗り放題)」(おとな1,300円)をSL東京駅で購入しますね。
(私は、年間パスポートを保有しているのでのりもの券だけを購入します)
入村チケットを購入する際は、「入村チケット+のりもの一日券」(大人3,300円)を購入しましょう。
…という前提で考えた「殖産興業コースマップ」基準で明治村を回るルートが、以下の通りです。
北口チケット売り場 | 入村チケットを購入する場合:「入村チケット+のりもの一日券」(大人3,300円) |
SL東京駅 | 年間パスポート保有時:SL東京駅にて「のりもの一日券」(おとな1,300円)を購入 ※SLの時刻表を確認しておく |
5丁目67番地 | 帝国ホテル中央玄関 明治村の顔ともいえる建物を見学。 帝国ホテル喫茶室で明治村到着直後の休憩をするのもあり(笑) |
5丁目64番地 | 菊の世酒蔵 |
村営バス(呉服座)乗車→(宇治山田郵便局)下車 | |
4丁目44番地 | 鉄道寮新橋工場・機械館 |
村営バス(宇治山田郵便局)乗車→(京都七条)下車 | |
3丁目H | <休憩>めん処 なごや庵 |
村営バス(京都七条)乗車→(三重県庁舎)下車 | |
1丁目12番地 | 鉄道局新橋工場 |
村営バス(三重県庁舎)乗車→(京都七条)下車 | |
市電 京都七条駅→市電 品川燈台駅まで市電乗車 ※市電の時刻表を確認しておく |
|
3丁目29~30番地 | 品川燈台・菅島燈台付属官舎・霧砲をお好みの順番で見学 |
3丁目 | 品川燈台から4丁目の芝生広場(休憩所)を目指して歩く |
3丁目 | 途中に台場鼻潮流信号機があるので見学 |
2丁目 | 市電 京都七条駅まで歩いて戻る |
2丁目→4丁目 | 市電 京都七条駅→市電名古屋駅まで市電乗車 |
4丁目 | 市電名古屋駅からSL名古屋駅まで歩く |
4丁目→5丁目 | SL名古屋駅→SL東京駅までSLに乗車 |
5丁目 | SL東京駅売店にてお土産を購入 |
北口から帰る |
このルートで大切なのは、SL・市電の時刻表を確認しておくことです。
時刻表に合わせて、明治村内を移動する必要があります。
そこまで時間に追われたくない場合は、村営バスを活用しましょう。
明治村到着後、1丁目のガイダンスセンターへ「殖産興業コースマップ」を取りに行く場合は、
- 村営バスを利用しガイダンスセンターへ移動(5丁目→1丁目)
- その後「殖産興業コースマップ」のルート通りに明治村を回る
ことで、コースマップ通りに建物を回れます。
SLを追加するのは難しいですが、市電は鉄道局新橋工場を見学後に市電京都七条から市電品川燈台駅(1回500円)で乗車することが可能です。(下車後、品川燈台へ行きましょう)
最後の場所である菊の世酒蔵を見学した後に、帝国ホテル中央玄関の見学を追加すれば、「明治村」に来た感が増します!
まとめ
殖産興業コースマップは、
- 殖産興業に関する建物と当時の技術を知ることができるルートです。
(ちょっとマニアックなお堅いルート) - バスルートがあるので、村営バスを活用する際は「おとな1日500円」が必要。
- 個人的に「殖産興業コースマップ」で巡る建物には、華がないと思うので、「帝国ホテル中央玄関」を追加すると、明治村を楽しんだ感がアップする。
(SL・市電に乗るのもあり)
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