江戸川乱歩『怪人二十面相』を読んだ感想|明治村謎解き「怪人十二面相」の原作モチーフを読んでみた

江戸川乱歩 怪人二十面相 感想 2023 博物館明治村
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明治謎解きアトラクション「江戸川乱歩の不完全な事件帖~十二面相からの予告状」にチャレンジしています。
せっかくなので謎解きのモチーフである江戸川乱歩の作品を読んでみよう!
ということで、今回は『怪人二十面相』を読みました。

明治村の謎解き「Scoop05 怪人十二面相」の原案にあたる作品です。

謎解きの内容を思い出しながら、『怪人二十面相』の感想を書いています。

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江戸川乱歩『怪人二十面相』と明治村の謎解き『怪人十二面相』について

江戸川乱歩の『怪人十二面相』(『鉄塔王国の恐怖』)は、明治村の謎解き(2023年)「江戸川乱歩の不完全な事件帖~十二面相からの予告状」の『Scoop05 怪人十二面相』の原作モチーフです。

『怪人二十面相』は、ロマノフ王家の6つのダイヤモンドを狙った二十面相と、それに対峙する名探偵明智小五郎と小林少年のおはなし。

明治村の謎解きも、町はずれにある資料館から6つの国宝を盗む十二面相と、それを阻止するジャーナリストの明智金之助と太郎少年のおはなしでした。

原作『怪人二十面相』
謎解き『怪人十二面相』
四メートルぐらいもありそうな、高い高いコンクリート塀 巨大な壁
羽柴壮太郎+妻+壮一、早苗、壮二 織田小路+妻+三人の子供
ロマノフ王家の宝冠を飾っていた大ダイヤモンド6個 六種の国宝
少年探偵の七つ道具(万年筆型懐中電灯/小型の万能ナイフ/なわばしご/万年筆型望遠鏡/時計/磁石/小型の手帖と鉛筆/小型ピストル) 探偵七ツ道具(虫眼鏡/万年筆型懐中電灯/小刀/磁石/糊紙/縄梯子/伝書鳩)
ピッポちゃん ポックル
明智小五郎のにせもの 明智金之助のにせもの
明智小五郎、赤井寅三に化け、属の巣窟に潜入 十二面相のアジトに潜入取材

ストーリーとしては、原作をそんなに踏襲していませんが、変装・潜入など要所要所に必要な単語や文章がちりばめられた謎解きでございました。

最初から長男・松野・温泉地の明智が怪しかったように、謎解きのジャーナリスト明智金之助も怪しいかった(笑)

博物館の美術品がすべて盗まれて取り返される展開が、謎解きでは、国宝の展示室大移動に繋がるのかな?

謎解きのオチは、原作の終わり方と同じになっていましたね。

子供たちに飛び掛かられる二十面相に十二面相。

二十面相はお縄になりますが、十二面相は地下に逃げていった……感じで終わっておりましたので、次回の謎解き(年末か来年)に続く……と期待しております♪

明治村の謎解きの感想については、下記記事をご覧ください。

怪人二十面相を読んだ感想

実は昨年(2022年)に、謎解き「江戸川乱歩の不完全な事件帖」シリーズに二十面相的なキャラが登場することを考えて、予習のつもりで読みました。

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感想としては、昨年と大差ないのですが、

『怪人二十面相』は、お子さま向けなので、わかりやすいし、乱歩作品にあるエログロさもないので、安心して読めます(^^♪

ナンセンス感は、お子さま向けでも健在なので、面白いですね!

テンポよくストーリも進むので、大人も子供も読みやすい作品だと思います。

怪しい人は、露骨に怪しいし。

作中のちびっこたちの活躍も面白いですね。

個人的には、羽柴壮二くんが庭に仕掛けた獣用の罠に、きれいにハマる二十面相が愉快です。(まるでコントのようです)

そして意外とスタイリッシュではなく、泥臭い二十面相が、とても愉快でかわいい♪

『怪人二十面相』は、少年探偵団結成の物語でもあるので、江戸川乱歩作品デビューするのにも丁度いい作品かもしれませんね。

 

昨年(2022年)の謎解きに使われた原作モチーフは、子供向けではない江戸川乱歩作品もあったので、今年(2023年)の謎解きは、少年向け小説に絞って作っているのかな?

謎解きをきっかけに、江戸川乱歩作品を読むちびっこに対する配慮を感じました。
(いきなり『一寸法師』とか読んだら、グロいだろうな…)

江戸川乱歩のエログロナンセンスが、がっつり入った作品も(不気味さも含めて)面白いので、お子さまには「少年探偵団シリーズ」を進めつつ、親御さんには少年向け以外の小説も楽しんでもらいたいです♪

江戸川乱歩の怪人十二面相は、無料で読める?

私が読んだのは、Amazonのkindle版『江戸川乱歩全集 新日本文学電子大系 (芙蓉文庫)』に収録されている『怪人二十面相』です。(kindle Unlimitedに加入していると0円で読めます)

kindle以外の電子書籍であれば、青空文庫で読むことができます。

江戸川乱歩「怪人二十面相」概要

怪人二十面相
あらすじ 世間を騒がせる盗賊「怪人二十面相」から羽柴家に届いた予告状。
狙われたのは、ロマノフ王家の6つのダイヤモンド。
盗まれるのを阻止できず、次男・壮二まで誘拐されてしまった羽柴壮太郎は、名探偵・明智小五郎に助けを求める……が折り悪く、海外出張中。
明智に変わり、助手の小林少年が二十面相に立ち向かうが……⁉
著者 江戸川乱歩
備考 1936年、月刊娯楽雑誌『少年倶楽部』に連載された少年向け小説シリーズ第1作

まとめ

江戸川乱歩の『怪人二十面相』を読んだ感想は、

  • 最初から怪しい人が、怪しすぎる
    (わかりやすくてとてもいい)
  • とんでも展開だって、面白ければいいじゃない
    (そっくりさんって…)
  • 二十面相は、いつも愉快で面白い
    (むしろかわいいかも)
  • 少年探偵団結成おめでとう!

という感じで、テンポよく楽しく読める物語でございます。

明治村の謎解き『怪人十二面相』も、予告状が届いた資料館にある「6つの国宝」を守るために、脳みそをぎゅーっと絞って考えて、十二面相を追い詰めていく…という内容になっています。(最終問題なので、難しかったです)

とにかく考えて考えて考える謎解きでしたが、論理的というか、言葉遊びが面白いというか、個人的には好きなタイプの謎解きでした!

もしよろしければ、一度チャレンジしてみてくださいね♪

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この記事を書いた人
ねねここ

名古屋生まれ、名古屋在住。気がついたら年齢が40代になっていた名古屋っ子女子。愛すべき地元名古屋の新規店舗情報を発信しながら、日曜日に愛知県犬山市にある「博物館明治村」の謎解きに参加しております。明治村には10年くらい通っています。自分でもびっくり!名古屋も犬山も大好きだヽ(^。^)ノ

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